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40代で独身は本当に恥ずかしいの?
私は47歳で東京在中の独身会社員です。
婚姻歴はありません。
ここまで結婚できなかったことで、いろいろな辛い思いもしてきました。
例えば、こんな感じです。
正月に親戚一同が集まる場で肩身が狭い
無神経な親戚のおじさん・おばさんが、次々と「お前まだ結婚していないのか?」
なんて平気で言ってくるのがツラいです。
さらに言えば、姪や甥に毎年お年玉をあげ続けているのもなんか嫌です。
会社で家族や子供の話が始まった時の疎外感
昼食や飲み会で、同僚や上司の
・嫁への愚痴大会
・子供のかわいさ自慢
が始まったときの疎外感がハンパないです。
挙げ句の果てには、
「お前は独身だから気楽でいいよな」
と、セクハラまがいのお言葉をいただくことも・・・。
社内の女子社員から「狙われている」と警戒される
実は、一番ツライのがコレかもしれません。
独身女性に普通に接するだけでも、かなり警戒されることがあります。
帰る時間が一緒で、エレベーター内で二人きりになったときなんて大変です。
大抵の女子社員は壁に向かってスマホとにらめっこします。
『「これから飲みでもどう?」なんて誘ったりしませんから安心してください。』と言いたくなります。
エレベーターが1階に到着したら、超早足で走り去っていく後ろ姿をみると「40代の独身ってそんなに怖いのかな」と悲しくなります。
書いていて泣きそうになってしまいました。
自分で言うのもなんですが、40代で独身でいるということは恥ずかしいと思います。
理由は、今でも結婚に対する未練があるからです。
たぶんその未練が普段の行動や言葉ににじみ出ているのでしょう。
だから、会社内の女子社員にも警戒されているのかもしれません。
独身でいることを受け入れられないまま、アラフィフになってしまいました。
どうして結婚できなかったんだろう!?
今さら後悔しても遅いんだけど、過去を振り返ると悔やまれることがたくさんあります。
彼女がいた20代
これでも20代後半の頃は交際している女性がいました。
同期入社した2つ下の短大卒の女の子でした。
26歳から付き合い始めて、29歳まで交際していました。
もちろん適齢期だったので、結婚を意識したお付き合いのつもりでした。
転勤の辞令はプロポーズのチャンス!
付き合って3年が経過した頃に、自分に関西方面への転勤辞令が出ました。
これはいい機会だと思い、プロポーズして転勤先で夫婦生活をスタートさせようと思ったんです。
そこで彼女との食事終わりに夜景のキレイなデートスポットに連れていき、
大阪への転勤辞令が出たんだ。
一緒に付いてきてくれないか?
とプロポーズしたんです。
ぶっちゃけ彼女の喜んでくれる姿しか、頭の中にはありませんでした。
ところが・・・、彼女は、
「えっ!?どうして私が付いていくの???」
と、ビックリして質問返しされてしまいました。
その瞬間はお恥ずかしながら、プロポーズしているのが分からなかったのかなと思いました。
だから改めて、
俺と結婚して欲しいんだけど。
と、プロポーズを続けたんです。
すると・・・、
「ごめん。結婚するつもりはないんだよね。」
と軽くあしらわれてしまったのです。
てっきり相手も、結婚を意識してくれているものと思っていました。
自分の思い違いのようだったのです。
思い出しただけでも恥ずかしすぎる黒歴史で、その日はどうやって帰ったか記憶にありません。
その後はお互い気まずくなって自然消滅のまま、一人で大阪へ旅立つことになりました。
それから3年が経過し、転勤先の大阪支店から東京本社へ戻ることになりました。
そこで驚きの事実を知ることになるのです。
えっ!?寿退社
3年後に大阪支店から東京本社へ戻って来たときには、彼女は既に寿退社していました。
2つ年上の先輩社員と社内恋愛で結婚したそうです。
これだけなら別に大した話でもないのですが、二人の交際開始は自分が交際していた頃とダブっていたみたいなんです。
私の同期の親友にそのことを教えてもらいました。
どうやら二股を掛けられてたってことみたいです。
それを聞いたときは、二股を掛けられていた怒りよりも、気付かずにプロポーズした自分が恥ずかしくて仕方なかったです。
結局何も知らずに、一人で盛り上がって、一人で落ち込んでたんですね。
彼女の気持ちは他に向いていて、それに気付かずプロポーズまでして。
私にもいろいろ問題があるのは分かっています。
でも、当時はやっぱり自分のことはさておき、女性のしたたかさを怖く思いました。
そんな辛い思いをした20代を経て、暗黒の30代に突入することになります。
暗黒の30代は、飛べない豚だった
20代で辛い恋愛経験をしたこともあり、30代は女性に奥手になってしまいました。
たまに合コンに参加しても、疑心暗鬼になっているので積極的に女性にアプローチすることもありませんでした。
それに私は自分で言うのもなんですが、
【そこそこのブサメン】
です。
だから、女性から言い寄られることは先ずありません。
彼女を作るためには、人一倍努力しないといけないんです。
そう言えば、二股を掛けられた同期の女性にもプレゼント攻勢をしたりサプライズしたり頑張って交際にこぎつけたんです。
そんだけ頑張ってもあれだけ惨めな振られ方をするんだから、当時の僕はもう頑張る気も無くなっていたんです。
頑張らないブサメンは、まさに「飛べない豚」です。
そう、ただの豚なんです。
「彼女は欲しい」という気持ちと「もう裏切られたくない」という気持ちの間で揺れ動く日々をただただ過ごしていました。
両親からのプレッシャーもキツくなってくる
30代になってくると、両親や兄弟が結婚しないのかと心配し始めます。
最初のうちは
「そろそろね~」
とか
「いい相手がいないんだよ~」
とお茶を濁していました。
それも35歳を過ぎると、両親も何も言わなくなりました。
結婚したくでもできない息子を不憫に思って、結婚についての話題を言えなくなってしまったようです。
結婚できないことが親不孝になってしまっているのは、子供として何とも言えない複雑な気持ちになりました。
だって、好きで結婚しない訳でもないし、ましてや親を悲しませようとして結婚しない訳でもないんですから。
なんとも不幸な状態が、ただただ流れていった30代だったんです。
今から思えば、この30代のうちに気持ちを切り替えて前向きに婚活していれば、状況は変わっていたはずです。
後悔しても遅いと言われればそれまでなんですけどね。
ただ、もし30代で前向きに婚活出来てない人がいれば、これだけは言っておきたいです。
今すぐ婚活始めたほうがいいよ。
彼女がいないまま貴重な30代を無駄に過ごしてしまった男からの頼りないアドバイスですが・・・。
老後の不安も感じ始めた40代
30代のうちは、「まだ結婚できるかもしれない」という淡い気持ちを抑えつつ、仕事に没頭していました。
それが40代になると、
もう結婚は無理だろうな・・・
という諦めの気持ちに変わってきます。
無理だと思えば思うほど、
- 嫁さんとラブラブな新婚生活を過ごしてみたかったな
- 我が子をこの手で抱っこしてみたかったな
- 子供の成長を見守りつつ、夫婦2人で年を取っていきたかったな
- 孫に囲まれて楽しい老後を過ごしたかったな
こんなことを想像してしまいます。
自分はなんてつまらない人生を過ごしているんだろう。
それに47歳になってくると、アラフィフ突入です。
親の老後だけでなく、自分の老後にも不安を感じ始める年代です。
このまま一人で老後を迎えることになると、独居老人ということにもなりかねません。
将来の不安は高まるばかりだし、かと言って婚活して結婚相手を見つけようと努力することもしないし。
自分に対してイライラしてばかりで、会社でも気難しい独身のおじさんというレッテルが貼られるようになりました。
どうしてこんな人生になってしまったんだろう。
最近は、そんなことばかり考えています。
「20代の時に変な女に捕まらなければ・・・」と思ったりもしましたが、それは自分を擁護し過ぎだとも思います。
自分に魅力があれば結婚相手として選んでもらえてたはずです。
それにあれからも前向きに生きていれば、こんな悲惨な状態にはなっていなかったはずです。
たらればの話をしている時点で、もうどうしようもないんですけどね・・・。
仕事を頑張れば幸せになれる!は間違いだった
20代後半の悲しい過去をひきずって、30代と40代を無駄に過ごしてしまいました。
プライベートではどうしようもなかったけど、そのぶん仕事は頑張って実績をあげてきました。
仕事を頑張ることで自分の人生を充実させようとしたんです。
努力の甲斐もあり同期よりも早く昇進することで、承認欲求やプライドを満たすことはできました。
大きな仕事も任されるようになり、「俺は仕事に生きるんだ」と自分に言い聞かせてさらに頑張り続けました。
あっけなく左遷
順調に仕事で結果を残し昇進していきましたが、45歳の時にあっけなく左遷されることになりました。
理由は簡単で、自分を引っ張り上げてくれた上司が失脚してしまったのです。
その上司の派閥に入っていた人たちは、会社の中枢から放り出されていきました。
私もその中にいたんで、東北の支社に飛ばされたんです。
そこで2年間冷や飯を食べたあとに、ようやく本社近くの子会社の社員として東京に帰ってくることができました。
「俺の人生ってなんだったんだ???」
憐れですよね。
全部自分の責任ですが、今となってはそんな自分を憐れに思えます。
変なプライドを捨てれば幸せになれた
でも、悪いことばかりでもありません。
今勤めている子会社では、仕事も楽しいし、職場の人間関係も良好です。
一昔前の尖った自分だったら変なプライドをかざして周囲を近づけない雰囲気だったと思います。
それがすっかりトゲも抜けてしまって、今は純粋に仕事を楽しむようになりました。
そうすると、周囲の人たちともストレスを感じずに話ができるようになったんです。
部署の若い人たちと、バーベキューに行ったり、釣りをしたり、仕事外でも楽しく時間を過ごせています。
それに遅ればせながら、婚活を始めました。
婚活って簡単に始められるんだ
ここまでずっと結婚とは距離をおいて仕事メインの人生だったけど、ひょんなことから婚活を始めることになります。
30代中盤の職場の同僚と一緒に婚活サイトに登録してみたんです。
それも酒の席で酔った勢いで盛り上がって、一緒に登録しちゃったんですけど。
スマホで簡単に登録できたのにはビックリしたけど、よく分からないうちに一歩を踏み出しました。
もう縁がないと思ってた婚活だけど、こういう感じでなければスタートできなかったと思います。
軽いノリで始めたけど、ぶっちゃけ本気度はかなり高いです。
素敵な相手が見つかるかどうかは分からないけど、何かが変わる気がして毎日が楽しいなんて久しぶりです。
前向きになれるって大切なことですね。
無理に前向きになろうとしたのではなく、いろいろな経緯を経て自然と前向きになれてきた感じです。
辛いことや悲しいことは人生の肥やしだったんですね。
47歳にもなって独身は恥ずかしいかもしれないけど、これからは楽しい毎日を過ごしていきたいんです。
結婚できるかどうかは分かりませんが、前向きに過ごしていきたいと思います。